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2165話

大晦日から元日へ、新年の幕開け。

霊泉寺にお参りに行くのは秀雲が提案したことだった。李大柱もその気があった。というのも、祖玄大師に如夢のことを尋ねてみたかったからだ。しかし朝になると、他の女性たちは一晩中騒いでいたせいで起き上がれず、結局李大柱と秀雲の二人だけで出かけることになった。

秀雲が車を運転し、郊外へと向かった。

「なぜ私がどうしてもお参りしたかったのか分かる?」秀雲が彼に尋ねた。

「なぜだ?」

「あの亡くなった人に線香をあげたいの。どうあれ夫婦だったんだし、何より私が先に過ちを犯したわけだから」秀雲は厳かな表情を浮かべた。

「一番気の毒なのは叔父さんだ。今でも叔母さんには彼が死んだ...