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2107話

「ふふ、随分と気前がいいのね、旦那さんを他人に分けてあげるなんて」

「だってあき烟は私の親友なんだもの!」

そう話している最中、あき雨が駆け寄ってきた。「ダーリン、気に入った服があるの、買ってくれない?」

「ちょっと、声が大きいよ。譚軍に聞こえちゃうよ」

すると今度はあき水も現れ、S*Wの男性の腕を引っ張りながら言った。「リップクリームが欲しいの」

「先に私の服を買って」あき雨が譲らない。

「リップが先よ!」あき水も負けていない。

二人の少女は男性の腕を両側から引っ張り合っていた。

「こほん、こほん、落ち着いてくれないか。みんなに買ってあげるから」

まさにもめている時、譚軍が振り返ってあき雨が...