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2055話

「雨ちゃんはにこにこと笑って、全く恥じる様子もない。

「雨、あまりやり過ぎないで」香ちゃんも我慢できずに言った。

雨は白眼を向けた。「私が何をやり過ぎたっていうの?安心したいだけよ。もしあなたたちが後で知らないふりをしたら、誰に訴えればいいの?」

「大柱お兄さんと関係を持てば、あなたの立場が安泰になると思ってるの?」

「大柱お兄さんは責任感のある人だもの。もし私を抱いたら、無責任にはならないと思うわ。そうでしょ、大柱お兄さん?」雨は目配せしながら言い、歩み寄って男の手を取り、自分の胸に押し当てた。「大柱お兄さん、心動かされないの?私は二人よりずっといいわよ。天にも昇るような気持ちにしてあげる」...