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204話

梅子が振り向くと、その顔は猿のお尻のように真っ赤になっていた!

そんな恥ずかしそうな梅子の様子を見て、私の心が動いた。

「梅子、今まで恋愛したことある?」

「え?」

「梅子はこんなに綺麗だし、工場でも働いてたんだから、男の子から告白されなかったなんて言わないでよ」

「わ、私は一度だけ付き合ったことがある」彼女は俯いた。

「それで?」

「もちろん今は付き合ってないわ!」

「どんな人だったの?」

ウェイ兄のことについて梅子から少しでも情報を引き出せないかと思った。

「工場の電気技師よ」梅子が言った。「私より五つ年上」

「かっこいい人だったんでしょ?」

「大柱、どうしてそんなこと聞くの?」

「ただ聞...