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2037話

「フン、関係ないさ。どうせ奴らとは戦うつもりだったんだ。口実を与えてくれるなら、なおさら好都合だ」李大柱は冷笑した。

「もう遅いし、皆も疲れている。今夜はここで一晩過ごそう」王超が提案した。

そこで一同はこの場で夜を明かすことになった。

隣の大虎はすでに雷のようないびきをかいているが、李大柱には眠気がなかった。今回の周偉を始末する計画は完璧だったはずなのに、一手の違いで馬奎を取り逃がしてしまった。あの男を始末しなければ、いずれ大きな禍根となるだろう。

明日は慈雲寺に戻り、如霊と如法の身の振り方を決めなければならない。

午前中、劉富貴が長安車で買い出しに町へ向かうところに、呉明貴が便乗...