




2話
「伯母さん、僕はただあなたが辛そうだったから慰めたかっただけで……本当に、わざとじゃなかったんです」
私は急いで視線をそらし、彼女に説明した。
「あなたたち李家の男は、ろくなものじゃない」
伯母は怒って立ち上がった。そう言い放つと、自分の部屋に入ってしまった。
伯母の後ろ姿を見ながら、少し落ち込んだ……できることなら、今彼女が言ったその言葉に、反論したかった。
もし僕が伯父さんだったら、きっと毎日何もなくても彼女のそばにいて、ただ静かに抱きしめているだけでも、何も言わなくても……それだけで幸せだと思うのに、と言いたかった。
でも、そんなこと言えるわけがない!言ったら、伯母さんはもっと嫌悪感を抱くだけだろう。
伯父さんは一体何をしたんだろう、伯母さんをあそこまで怒らせるなんて。
夜の十一時、風呂を済ませてちょうど寝ようとしていたとき、ドアの外からノックの音が聞こえた。
「コンコンコン……」
「大柱、まだ起きてる?」
なんと伯母さん?
こんな遅くに、何の用だろう?
驚いた。僕が伯父さんの家に住み始めてから、伯母さんが自分から話しかけてきたことなんて一度もなかったのに……
少し期待しながら返事をした。「はい、まだ起きてます。何かありましたか?」
「おつまみを用意したから、一緒にお酒を飲みましょう」
僕に酒の相手をしてほしいって?
もしかして伯父さんと喧嘩して、酒で憂さを晴らしたいのかな?
「は、はい」
大きめの短パンとタンクトップ姿で部屋を出て、ダイニングへ向かうと、伯母さんの姿が目に入った。
伯母さんはバスローブ姿で、深く開いたVネックからは白い谷間が覗いていた……
乾かしたばかりの大きなウェーブヘアは右側に流され、顔の半分を隠すように垂れ、胸元まで届いていた……艶やかな赤い唇は非常に魅惑的で、頬は紅潮し、まつげには小さな水滴が付いたまま、まるで摘み取られるのを待つ鮮やかな蓮の花のようだった。
テーブルには二皿の冷菜が置かれ、ほとんど手をつけられていない様子。その横には三本の空き瓶が並んでいた。
もうこんなに飲んだのか?伯母さんの様子を見ると、明らかに酔っている……
「伯母さん……」と声をかけたものの、どう諭せばいいのか言葉が続かなかった。
「座りなさい」
伯母さんはちらりと私を見て、ビールをグラスに注ぎ、それから自分のグラスを持ち上げて一気に飲み干した。
「ゴホゴホ……」
飲み終わると、軽く咳き込んだ。明らかにお酒に慣れていない様子だった。
伯父さんは一体何をしているんだ、伯母さんをこんなに深く傷つけるなんて?
「ぼーっとして何してるの?飲みなさいよ!」
伯母さんは再び自分のグラスに酒を注ぎ、冷たい視線を一瞬私に向けると、またグイッと一気に飲み干した。
「伯母さん、少し控えめに飲んで、先におつまみを食べたほうが…」
グラスの酒を飲み干した後、少し考えてから伯母さんを諭そうとした。彼女は私の心の中の女神だ。こんなに辛そうな姿を見たくなかった。
「バカにしないで!」
思いがけず、伯母さんは私の言葉を聞くと、ボトルを直接掴んで飲み始めた……
「ゴホゴホゴホ!」
数口も飲まないうちに、酒を吐き出してしまった。ボトルからの酒もこぼれ出し、彼女の唇から首筋へと流れ、大きく開いたVネックの中へと流れ込み、バスローブを濡らしていった。
私は素早くテーブルからティッシュを数枚取り、急いで伯母さんを拭き取ろうとした。