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1969話

「ねえ、あなた。私にはこんなにたくさんの女性がいても気にしていないのに、何か隠さなければならないことなんてあるの?」

「そうね。ここはもう避難所みたいなものだし、あなたはもう少し私の心配をしてよ!」

「はあ、僕は女性に好かれやすいんだよ。仕方ないな」

「ふざけないで、調子に乗って。本当に自分を皇帝だと思ってるの?」

「へへ、どんな男だって皇帝になりたいものさ。でもそれには実力がなきゃね!」

「ふん、実力ですって!誰かさんはまだ私ほどお金持ちじゃないみたいだけど」

「ねえ、僕を甘く見ないでよ。鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス、だよ!」

「そう、じゃあ楽しみにしてるわ!」

「明日は鳳鳴県に戻るか...