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1943話

「そんな話はもうよして、思い出すだけで気が滅入るわ」二香はお腹の中の子供のことを思い出すと気分が沈んだ。もしこの子が李大柱の子だったら、吴明贵に育ててもらうしかないのだろう。

「わかったわ、その話はやめましょう。ところで、食堂の調子はどう?」

「悪くないわよ。大柱お兄さんの会社が好調だから、食堂もその恩恵にあずかってるの」

「残念なことに、レストランの方はどんどん客足が減ってるわ。本当は王お兄さんが東北へ行ってる間に、私が戻って切り盛りするつもりだったんだけど、今はそんな時間もないし。年が明けて弟が学校に行き始めたら、レストランはどうしたらいいのかしら」

「あなた、なぜまだそのレストラ...