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1926話

「推測するまでもなく、大勇はその封筒に金が入っていることを悟っていた。

「兄貴、俺は何も功績がないのに恩賞はいただけませんよ」

「お前な、あの時はお前が橋渡しして王超たちを連れてきてくれたからこそ、俺たちは張彪子を一気に潰せたんだぞ。これは小さな功績じゃねえ。親分もちゃんと分かってるから、功績に応じて褒美をやるって。これは十万元だ」馬奎は封筒を大勇の前に押し出した。

大勇は心の中で思った。くそ、周偉のケチ野郎が気前よくなったのか?いや、そうじゃない。絶対に後が続くはずだ。

「じゃあ親分に感謝します」もらわないのは損だ。十万元は小さな額じゃない。大勇は封筒を取り上げ、懐に入れた。

「ふふ、親分は...