Read with BonusRead with Bonus

1902話

「そりゃもちろんよ。王兄貴は香蘭のことを本当に大事にしてるわ。香蘭は暇があるたびに電話してきて話すんだけど、今じゃまさに枝に止まって鳳凰に変わったって感じ。そういえば、王兄貴が旧正月が過ぎたら結婚しようって言ったんだって。香蘭も承諾したみたい」

「そんなに早いのか？」李大柱の胸がドキリと高鳴った。

「何が早いのよ。王兄貴はもうすぐ三十六だし、香蘭に男の子でも女の子でも産んでほしいって思ってるのよ。そうしないと、彼の会社を将来誰が継ぐっていうの？」

「確かにそうだな」李大柱は暗然と肩を落とした。

二香は男の表情に気づかず、自分の話を続けた。「でも香蘭は自分が子供を産めるか心配してるわ。そ...