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1790話

老土村では、夕食が済むと、外を歩き回る人などほとんどいなくなる。

呉明貴は辛抱強く、すっかり空が暗くなるのを待ってから、こっそりと家を出た。村長という立場なら、夜に見回りをして各家庭の防火防犯状況を確認するという言い訳も立つが、余計な目立ちは避けたいものだ。できるだけ人に見られないようにしたかった。

家を出る前に、呉明貴は薬酒を半分以上飲んでおいた。今はお腹の中が温かく、力がみなぎり、その熱が全身を駆け巡っている。

柳萍との濃厚な時間を持つのはずいぶん久しぶりだ。それに種を蒔くという重大な任務も背負っている。だから彼は気合いを入れて、今夜は思う存分やるつもりでいた。

半開きの庭の門を押...