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1664話

「劉得利はそう言うと、妙に落ち着きなく立ち去った。

「あいつ、何をたくらんでるんだ?如夢、行こうか」

「彼、何か言ってた?」

「お前を探してる人がいるって」

「そう...」如夢の表情が一瞬にして不自然になった。

「あいつはそう言ってたよ」

二人は村に入り、道すがら村人たちは彼らを見ると、遠くから小声で何かを話し合っていた。

二人が雷婆さんの屋敷に入ると、浄空と如心がちょうど中庭に座っていた。

「南無阿弥陀仏、やっと戻ってきたか。わしはずっと心配していたぞ」浄空は二人が無事なのを見て安堵の息をついたが、二人の疲れ果てた様子を見ると、表情が再び引き締まった。

すぐに如夢は昨日起きたことを簡潔に説明...