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1661話

「とりあえず持っていて、ゆっくり食べてね。岩の下に乾いた枝を見つけたから、火を起こせるよ」そう言うと、李大柱は外へ向かった。

「待って!」如夢が呼び止めた。

「どうしたの?」李大柱が振り返って尋ねた。

「あ、あなたは食べたの?」

「もう食べたよ。入れる器がなかったから、その場で食べたんだ。足りなかったら、もっと摘んでくるけど」

「十分よ。で、いつ戻ってくるの?」

「安心して、すぐ戻るから。ナイフがあればもっと早いんだけどね」

「気をつけてね」

「ふふ、大丈夫だよ」如夢が自分を心配してくれることに、李大柱は胸が温かくなった。

三十分後、李大柱は大量の乾いた枝を抱えて戻ってきた。

すぐに火が起こ...