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1620話

龍学風は颯爽と店内に入ってきた。後ろには二人の子分を従えている。彼は店内を一瞥してから、バーカウンターに腰を下ろした。一人の店員が丁重にヘネシーを一杯差し出した。

「景気はどうだ?」彼は一口飲んで尋ねた。

「まずまずでございます」店員は恭しく答えた。

露出度の高い服装をした若い女性が彼の側に近づき、肩に手を置きながら甘ったるい声で言った。「あら、龍さん、しばらく来てなかったわね。寂しかったわよ」

「俺とやりたくなったのか?」龍学風は下品な笑みを浮かべながら、女の胸をぐいと強く掴んだ。

「もう、やめてよ。嫌だわ」

「ふん、女のくせに俺に演技するなよ。待ってろ、後でたっぷり可愛がってや...