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1561話

「阿弥陀仏、善哉、善哉!汪保安、緊張する必要はありませんよ。仏法を広めることは仏教徒としての務めです。貧尼はあなた方を邪魔するつもりはなかったのですが、夜も更けて露も濃くなってきましたので、如夢に早めに休むよう伝えに来ただけです。朝の勤行に遅れないようにね」

なんと浄善は裏庭を見回りに行ったところ、如夢の姿が見当たらず、あちこち探していたら、大殿で二人が礼儀正しく座っているのを見つけたのだった。彼女と如夢は同じ寺の出身で、その人柄をよく知っていたため、余計な疑いを持つことはなかった。李大柱はほっと胸をなでおろした。この老尼は道理をわきまえた人で、独断的で横柄な人ではないようだ。

「ご忠告あ...