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1546話

「え?」李大柱は口をぽかんと開け、あごが外れそうになった。「あいつ、どこかで盗んだんじゃないか?」

「花娃が食べ物を盗むなら信じるが、金を盗むことは絶対にない。もしそんなに金を盗める頭があれば、とっくに普通の人間になってるさ。聞いたら、拾ったって言ってる。この話は妙だから、お前に相談しに来たんだ」

「行こう、見せてくれ」李大柱は心の中で、偽札じゃないだろうな、と思った。

大きな疑問を抱えながら、李大柱は花伯に連れられて裏手の部屋へ向かった。そこでは花娃がベッドに座り、そこには古びた百元札の束がいくつも並べられていた。

「お兄ちゃん、お金、お金、いっぱいのお金だよ!」花娃は間抜けな笑みを...