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1540話

「浄空は彼女を自分の側に座らせ、言った。「私は住職とはいえ、皆の意見を尊重せねばならぬ。どうして勝手に振る舞い、独断専行できようか?」

「住職がおっしゃりたいことは何でしょうか?」

「実はね、先ほど山の下の村から電話があってね。村の党支部書記が急に亡くなられたそうだ。遺族から三日間の法要を頼まれている。そこで、お前にも同行してもらおうと考えていたのだが、どう思うかね?」

如夢は急いで答えた。「亡くなった方を弔うのは、私たち仏門の弟子の務めです。もちろん喜んでお供いたします」

浄空は言った。「話を最後まで聞きなさい。法要は当然のことだが、この機会に、法要の後で村で仏教講座を何回か開いて仏...