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1536話

秀雲は供え物台の上の「功徳箱」を見て、ほんのりと微笑み、言った。「いくら寄付すればいいのかしら?」

男は笑みを浮かべて答えた。「善意の気持ち次第ですよ。金額に決まりはありません」

「現金はあまり持っていないから、千元だけ寄付するわ」

話している間に、秀雲は目の前の如夢を見て、心の中でため息をついた。この尼僧は本当に美しい。彼女はお金を取り出して箱に入れると、如夢は両手を合わせ、桜色の唇を軽く開いた。「ご施主様、ありがとうございます。善因を植えれば善果を得られます」

声もこんなに心地よい。秀雲は頷いて、振り返って李大柱に言った。「先に中に入るわ、あなたはあとでね」

「わかった」

秀雲が階段を上が...