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152話

「ありがとう、ありがとう!」

最後は、主客共に楽しいひと時を過ごした。

翌日、叔母は内装会社と契約を結びに行った。

私が外出しようとしたところ、携帯が鳴った。

母からだった。

そして、母が私に告げたのは、帰って結婚しろということだった!

結婚だって!

母が電話で最初に言った言葉が、なんと帰って結婚しろだなんて!

私は完全に呆然としてしまった!

「お母さん、真昼間から何を言い出すの?帰って結婚って?」

母は孫が欲しくて頭がおかしくなったのか?

「この馬鹿息子、お母さんは本気で言ってるのよ!」

母の声色は非常に嬉しそうに聞こえた!

これは叔父が亡くなってから、初めて聞く母のこんなに嬉しそうな声だっ...