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1505話

少し時間がかかってしまううちに、花娃はもう姿を消していた。李大柱はしばらく探したが見つからず、もしかしたら家に戻ったのではないかと思い、裏口へと向かった。

そのとき、如夢と花伯が建物から出てくるのが見えた。彼女は手に包みを抱え、二人は少し言葉を交わすと、如夢は一礼して李大柱の方へ歩いてきた。

李大柱は彼女に近づき、言った。「すみません、花娃を見つけられなかったんですが、ご安心ください。必ず彼に鳥を放させますから!」

「施主にそのような慈悲の心があれば、それこそが善の種」如夢の声はウグイスのように美しく響いた。「それでは失礼します」

「どうぞお気をつけて」李大柱はわざとらしくお辞儀をした...