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1503話

「しかし彼女の心は決して穏やかではなかった。気の大きい彼女でさえ、男がまたこんなに若い二人の少女に手を出したと思うと、どうしても心穏やかではいられなかった。さらに心配なのは、彼らが何か問題を起こさないかということだった。

その間、監院の浄善が一度訪れたが、何も異常を発見しなかった。院内には三人の尼僧がいたので、彼女も特に気にはしなかった。共修が終わると、寺の鐘が鳴り響き、一日の晩課の時間を告げた。晩課とは反省の時間であり、その日一日の人や事、物に対する自分の行いを振り返る。何が正しく、何が間違っていたのか。正しかったことは明日も続け、間違ったことは必ず改めるべきだ。

そして対応するのが早課...