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1502話

「兄貴の言ってたアレだよ、俺らが大きな仕事をやるって!」と大栓が言った。

趙強は心臓がドキッとした。「お前ら、誘拐して身代金を要求する話か?」

「そうだよ、まさにそれ。兄貴はこの数日間ずっとターゲットを見定めてるんだ」

「どんなターゲットだ?」

「焦るなよ。まずは一杯飲んで、気を落ち着けろ。お前が乗り気になれば、今夜はヘッドスパにマッサージ、フルコースでおごってやるぜ!」劉二は酒杯を差し出した。趙強はそれを受け取り、一気に飲み干した。「いいぞ、じゃあ決めろ、やるかやらないか?」「大栓、お前は決めたのか?」趙強はまだ少し躊躇っていた。

大栓は言った。「兄貴の言う通りだ。富は危険の中にあり、臆病者...