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1478話

「いとこ兄さん!」暁燕は李大柱が入ってくるのを見て、嬉しそうに声をあげた。「大柱お兄さん!」二香も振り向いて、親しげに呼びかけた。

「暁燕、ここでの生活は慣れた?」李大柱は彼女たちの側に歩み寄り、隣に座った。

「とても良いわ、二香姉さんたちみんな親切にしてくれるの。でも父のことを思うと、やっぱりつらくて...」

「もう大きくなったんだから、叔父さんが戻ってこなくても、強く生きていかなきゃ。僕を見てごらん、高校生の時に母さんを亡くして、数年前には父さんまで。君と比べたら、僕の方がずっと不幸じゃないか?」

そう言いながらも、李大柱の心は暗く沈んでいた。愛する妻まで自分のもとを去り、ここで生...