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1458話

「あなた、どこにいるの?」携帯から甘ったるい声が聞こえてきた。

「会社だけど、何かあった?」

「あのね、忙しくなかったら、お店に来てくれない?用があるの」

「電話で言えばいいじゃないか」

「電話じゃ話しづらいの。お店に来てくれない?」

「わかったよ、すぐ行くよ」電話を切ると、李大柱は寝室に入った。婷婷が服を整理しているのが見えた。「婷婷、萌萌のお店に行ってくる。ちょっと用事があってね」

「あぁ、行ってらっしゃい」

男は彼女の目に名残惜しさを感じ取り、近づいて抱きしめた。「夜、時間があったら会いに来るよ、いいかな?」

少女はその言葉を聞くと、目が輝き、つま先立ちして男の頬にキスをした。「お兄ちゃ...