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143話

言ってしまえばそんなものだ。彼女の雪のような胸の膨らみや豊満な太ももを見ても、何も感じなくなっていた。

秦姉さんは目を閉じたまま黙っている。

私は片手をマッサージしながら、正確に言えば、手のひらは押さずに、ベッドの反対側に移動して、もう片方の手をマッサージした。

秦姉さんの表情はとても穏やかで、まるで眠っているようだった。

人間って不思議なものだと思う。もし秦姉さんが法医学者だと教えてくれなかったら、きっと彼女と関係を持っていただろう。

でも知ってしまった今となっては、そんな勇気は出ない。

彼女の体がきれいなことは分かっているのに、心理的な壁が邪魔をして、一時的に乗り越えられないでいる。

もう...