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1213話

李大柱は外でタバコを一本吸い終えると、その場を離れた。こういった光景は見慣れていたし、特に興味もなかった。それに、明かりが消されていては何も見えないのだから。

彼がのんびりと後院の門の前を通りかかった時、中から軽い足音が聞こえてきて驚いた。今夜は尼僧と約束していないはずだ。もしかして、寂しさに耐えられなくなって自分を訪ねてきた者がいるのだろうか?だが普通なら、彼女たちはもっと早く来るはずだ。尼僧たちは九時には消灯して寝るのだから、二時間以上も経ってから出てくる者などいないはずだ。

彼は好奇心から身を隠し、扉が開く音を聞いた。ぼんやりとした月明かりの下、目にしたものに再び驚愕した。真性師太で...