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1197話

何よりも自分は拳の腕前なんてたいしたものじゃなく、ただ怪力と命知らずの気概だけを頼りに、今の地位までのし上がってきたんだ。

「くそっ、名も知れねぇ野郎と手合わせなんてしねぇよ。お前を倒したところで、俺様の名が上がるわけでもねぇ。おい、みんなで行って奴らをぶっ殺せ!女を取り返せ!」

「腰抜け!」李大柱は鼻を鳴らした。

坊主頭の男がスイカ包丁を振り回すと、十数人がわらわらと押し寄せ、二人を取り囲んだ。

四人の少女たちは恐怖に震え、部屋の奥へと逃げ込んだ。

李龍海は笑いながら言った。「三弟、勝負しようぜ。誰が多く倒せるか見てみようじゃないか」

李大柱も笑みを浮かべた。「ずるいぞ、お前。俺...