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1183話

「今の関係になれたのも、あの時の偶然のおかげだ。当時は間違いを犯したと思っていたが、今から見れば、正しい選択だった。如香を得ただけでなく、如水まで手に入れた。だから何事も、正しいか間違っているかは、時間が経たないと分からないものだ」

「彼女、眠ったの？」庫に近づき、如香は如水が布団の中で丸くなっているのを見た。頭だけを出して、男の腕の中に寄り添い、顔には淡い笑みを浮かべていた。

男は如香の目に映る羨望を見抜いて、「おいで、こっちに横になって、少し話そう」と静かに言いながら、手の煙草を消した。

如香ももう恥じらうことなく、靴を脱ぎ、布団に潜り込んで、如水の隣に横になった。

男は彼女の顔を...