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1165話

「こんな遅くまで、まだ寝てないの?」如香が出てくるのを見て、李大柱は軽い調子で尋ねた。

「あなたが帰ってこないから、如水と話していたの。もう寝ようとしたところに、ちょうど帰ってきたわ」

「ふふ、じゃあ寝よう。明日の午前中、また病院に行かないといけないからね」男は意図的にそう言い、彼女が如水の唆しに乗ったかどうか探ろうとした。

「大柱兄、私…」

「どうしたの?」男の心に不安が走った。まさか本当に如水の言葉を聞き入れたのだろうか。

「怖いの」如香は言った。

「何が怖いの?」男は平静を装って尋ねた。

「痛くないかしら?」

「それはよく分からないな。医者に聞かないとわからないけど、まだ...