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1131話

死者の衣服も保存状態が良好で、確かに古代の装束だった。その中で最も目を引いたのは、南に背を向け北に面した椅子に座り、一身に黄色の袍を身にまとった死者だ。

彼は死ぬ前の姿勢のまま頭を垂れ、顔には死に切れない恨みの表情を浮かべていた。このむごたらしい死の光景がそのまま保存されていたのは、明らかにここが外部と完全に隔絶された墓所同然の場所だったからだろう。

「こいつが間違いなく、自ら皇帝を名乗った節度使だな」虎兄貴はその黄袍の男を指さして言った。

「ちっ、皇帝だぁ？笑わせるな。結局全員ここに閉じ込められて死んじまったじゃねぇか。マジで情けねぇ！」豹兄貴が怒鳴った。

「昔から勝てば官軍、負けれ...