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1077話

「どうしたんだ、話してごらん」

「昨日の午前中、あなたが菜園で私に変なことを言ってたでしょ?実は、あれは如香に言うべきことだったのよ」

「如香に?」李大柱は背筋が寒くなった。「まさか、あの夜、俺が入ったのは彼女の部屋だったのか?でも如烟は、あれがお前の部屋だって言ったんだが」

「確かに如烟に聞いたのね。でも実は、ちょっとした行き違いがあって、如烟も知らなかったの」

「行き違い?」

「そう、あの夜、私は如香の部屋で寝て、如香は私の部屋に行ったの。だから、あなたが入ったのは確かに私の部屋だけど、布団の中にいたのは如香だったってわけ」

「ええっ——」李大柱は夢にもそんな展開を考えていなかった。「もし...