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1067話

突如として、彼の足音が途切れた。心が乱れていても、右側の暗闇から二つの冷たい光が放たれたのを感じ取っていた。

李大柱は地下河に沿って急ぎ足で進みながらも、目の端で右側に二点の冷光が現れたのを捉え、思わず足を止めた。

懐中電灯をさっきの場所に向けると、瓦礫の山があるだけで何も見当たらなかった。しかし、彼は確かに何かがそこにいたと確信していた。

周囲を照らしてみても、限られた光の中では何も見つからなかった。この辺りの空間があまりにも広く、懐中電灯の光では遠くまで届かなかった。

一瞬迷ったが、時間を稼ぐために進み続けることにした。

だが数分と経たないうちに、背後から「カサカサ」という音が聞こえてきた...