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1066話

生存訓練を受けた特殊部隊の兵士として、過酷な環境が再び彼の生存本能を呼び覚ました。

冷静さを取り戻した彼は、最も有利な判断を下し始めた。最終的に、常識が教えてくれたのは、地下河に沿って進めば出口が見つかるかもしれないということだった。自分の判断では、今いる高さは山の外の地面とほぼ同じ高さにある。つまり、地下河の先は地表のどこかの川につながっている可能性があった。

そこで彼は懐中電灯を照らしながら、再び地下河の流れに沿って歩き始めた。

判断はあくまで判断に過ぎず、彼の心はやはり不安で一杯だった。自分が最後まで持ちこたえれば、寺で自分と如水、如香が行方不明になったことに気づくだろう。洞窟に入...