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1065話

「じゃあ、どうやって下りるの?」

「前回、崖の端に綱を残しておいたんだ。その綱を伝って降りる」李大柱は二人の女性を連れてそこへ向かった。

「わぁ、結構広いじゃない。こんな山の中が空洞になってるなんて思いもしなかった」如水は懐中電灯を手にあちこち照らしまわした。

「気をつけろよ、落ちるなよ」

李大柱は前回の場所に来ると、確かに綱がそこに結び付けられていた。

「少し休んでから降りるよ」李大柱は水を取り出して一口飲んだ。

如香が突然「綱なしじゃダメなの?」と言った。

「もちろんダメだよ。この崖は急すぎる。登山の専門装備がない限り、素手では絶対に無理だ。落ちたら間違いなく死ぬぞ」

「その綱、かなり丈夫...