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1063話

李大柱は先ほどの石がまだ洞口を塞いだままで、誰も動かした形跡がないのを確認すると、それを取り除いて真っ暗な穴口を露わにした。

「怖いなら、今のうちに帰ってもいいぞ」と彼は言った。

「私たち、怖くなんかないわ」と如水が答えた。

「そうか。じゃあ、懐中電灯をやるから、後ろについてこい。最初の道はちょっと狭いけど、その先は広くなる」そう言うと、李大柱はしゃがみ込んで、苦労しながら中に這い入っていった。

如水と如香も続いて這い入った。二人は小柄だったので、それほど苦労はしなかった。

しばらく這った後、高さが増して立って歩けるようになった。

「わぁ、すごくスリルがあるわ」と如水が叫んだ。「も...