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852話

翌朝、江大海は悦来旅館にやって来た。もちろん、彼が最初に会いたかったのは翠花だ。彼女の部屋を訪れ、尋ねた。「昨夜はどうだった?」

翠花は張明の指示通り答えた。「どうもこうもないわ。あの方は大幹部なんだから、わたしみたいな落ちぶれた女なんか眼中にないのよ。つまらない思いをしただけよ」

江大海は言った。「俺が行けと言ったとは言わなかったな?」

「話す機会すらなかったわ。あの方はすぐにわたしを追い出したのよ!」

江大海は周りに人がいないのを確認すると、翠花の尻に手を伸ばした。彼女が抵抗しないと思っていたが、翠花は彼の手をぴしゃりと払いのけた。「今後一本でも指を触れたら、包丁で切り落としてやる...