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834話

江大海だけが少々居心地悪そうにしていた。本来なら幹部を接待して印象を挽回するつもりだったのに、張明が自らその道を塞いでしまったのだ。彼は思った、本当の共産主義者なのか、それとも建前だけなのか、江口に着いたら試してみよう。

連高強でさえ張明が慎重すぎると感じていた。彼は馬小軍に小声で言った。「ただの江口訪問だろう、そこまで厳格にする必要があるのか?」

馬小軍は答えた。「彼のやり方は必要だと思うよ。指導幹部は何をするにも影響を考慮し、副作用がないか検討すべきだからね」

通例では書記の江大海、鎮長の成城、人民代表大会主席の銭軍だけが同行するはずだったが、張明は副鎮長兼派出所長の李春来も呼んだ。...