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825話

張明道:「鎮委会まで一本のまともな道もないなんて、この鎮の貧しさと遅れぶりが一目瞭然だ。鎮委会の幹部たちも責任感のない連中ばかりだな」

やっとのことで鎮委会の入り口に到着し、車から降りると、敷地内は人影もなく閑散としていた。張明は時計を確認して言った。「もう八時半だというのに、一人も見かけないとは。今日は何曜日だ?まさか休日じゃないだろうな?」

高強が答えた。「水曜日です」

張明は言った。「中に入って確認してみよう。いったいどうなっているんだ?」

鎮委会の庁舎はすでにかなり老朽化しており、張明はこれを危険建築物に指定してもいいんじゃないかと感じた。一階には誰もおらず、すべての事務室のド...