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63話

書記と県長はこの事態に気付いており、事情を理解した後、その苦心に感動し、互いに歩み寄るようになった。二人の関係は確かに改善された。

龍城ホテルは楊書記の揮毫を得てから、以前より商売が繁盛しただけでなく、知名度も中江県で屈指のものとなった。龍誠総支配人は業界でもかなりの地位を得るようになった。彼はしょっちゅう楊書記の名を口にし、真偽入り混じった話で周囲に軽視されないようにしていた。公安局も彼に一目置くようになり、何度か行われた売春取締りでも龍城ホテルに手出しすることはなかった。一度だけ来たことがあったが、事前に連絡があった。取締班が来るときには、龍城ホテルはすでに準備万端整えていた。そのため、...