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555話

「じゃあ、開けてみるわ」

厳麗はパッケージを開けてみると、中には小さなテープレコーダーが入っていた。彼女は驚きで小さな口を大きく開けた。張明は笑いながら言った。「どうやら、僕たちが仕掛けを作動させたみたいだね。さっきのカチッという音は、僕たちが知らずにボタンを押したんだ」

厳麗は尋ねた。「どうして彼女、こんなことを?」

張明はしばらく考えてから言った。「たぶん、彼女がいなくなった後で、僕たちが何を話すか、何をするか知りたかったんじゃないかな。鐘越は疑い深い女性だから」

厳麗は数日前に鐘越が赤いパンツの件について尋ねてきたことを思い出し、言った。「きっと彼女はパンツの件から私たちの間に何か...