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533話

男にとって、美しさそのものが興奮剤だ。ただ鑑賞するだけでも疲れを忘れるほどの喜びがある。まして今、色気溢れる戴麗麗が彼の腕の中にいるのだから?彼はとても眠れなかった。

戴麗麗はすぐに眠りについた。張明は戴麗麗の美しい寝顔を鑑賞していた。眠る彼女の姿もまた魅力的で、張明の想像を掻き立てた。

張明は気づいた。美女が眠っている時こそ、鑑賞するには最高の瞬間だと。こっそり見る必要もなく、何かを話す必要もなく、彼女の視線に対応する必要もなく、遠慮する必要もない。ゆっくりと、思う存分に彼女の美しさと色気を「堪能」できる。見飽きるまで、十分に。

車が省都に近づいた頃、張明は彼女を起こした。張明にとって...