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507話

「周瑜の心境がそのまま鍾越の心境だった。

どう考えても、彼は功績を立てたのだから、褒めるべきだ。自分が度量の狭い人間だと思われるわけにはいかない」

夕食後、彼女は張明の部屋の前にやってきた。ドアは半開きになっていた。鍾越がノックすると、「どうぞ」という声が聞こえたので、中に入った。

張明は洗濯をしていた。服はすでに二日間も水に浸かったままだった。洗面器には石鹸の泡がいっぱいだった。鍾越はそれを見て、笑いながら言った。

「堂々たる県長さんが、自分で洗濯をするんですか?」

張明は言った。「仕方ないですよ!独身の辛さですよ。週末になったからといって、この洗面器いっぱいの服を妻に持って帰るわけに...