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49話

龍誠が張明の部屋を訪ねてきて、感謝と賛辞の言葉を並べた後、VIPカードを取り出して張明に差し出した。

「張秘書、もしよろしければ、これからうちのホテルにもっと足を運んでください。食事や娯楽なども、すべて無料でご利用いただけますから!」

張明はちょうどそういったものが必要だったので、軽く辞退の言葉を述べた後で受け取った。

龍総経理はさらに封筒を取り出して言った。「本日は楊書記に当ホテルの題字をいただき、ありがとうございました。些少ではございますが、揮毫料としてお納めいただければ」

張明は封筒の中には一万元ほど入っているだろうと見当をつけた。一流の書道家の相場もそのくらいだ。彼は言った。「...