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379話

汪四海は矢も楯もたまらずに承諾した。副書記の代理を務めることができれば、正式に書記になるまでは半歩の距離しかないことを彼は理解していた。その時に少し活動すれば、正式なポストに就けるだろう。自分が昇格できるかどうかは、張明が間違いなく鍵を握る人物だ。何としても彼に取り入っておかなければ。

張明と汪軍の会話はより政治的な引継ぎの味わいを帯びていた。以前から張明は昇進をほのめかしていたが、汪軍はこんなに早く実現するとは思っていなかった。しかも飛び級の昇進だった。宣伝委員から鎮長になるまでには、本来なら何段階もの階級があるのだ!通常であれば、副書記や副鎮長を一、二期務めてからでないと順番は回って...