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1231話

この会社は絶対に続けなければならない。それどころか、うまく経営していかなければならない。なぜなら、これは張明の収入源であり、彼の退路でもあるからだ。

彼は考えた。政界の道を歩むには、自分が清廉でいられるよう支える財源が必要だ。そうでなければ、あの程度の給料では自分の出費をまかなえるはずがない。この会社は自分の自留地のようなもので、うまく育てれば衣食に困ることはなくなる。同時に、もし将来政界での道が順調でなくなれば、政治を捨てて商売に転じることもできる。

まさに「狡兎三窟」というやつだ!

暁芙もケンブリッジ大学への留学が決まった。公費留学とはいえ、張明は彼女にかなりの額の金を渡した。

「...