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117話

近年、彼はめっきり講義をすることが少なくなり、ましてや大学院生を指導することなどなくなっていた。社会人大学院生に至っては尚更だ。こういった人々の中で、本当に学びを求めている者がどれほどいるというのか。大半は将来の昇進のための肩書き稼ぎに過ぎない。ここ数年、彼が大学院生の指導を断固として辞めたのは、彼の下に集まる院生たちの動機が不純だと気づいたからだ。彼らは彼のコネや人脈を利用しようとしているのだ!そのことに気づいた時、彼は屈辱を感じた。一人の教授が自分の学術的成果で学生を引きつけるのではなく、高レベルの人脈で学生を惹きつけるなど、何とも悲しいことではないか!

この日、韓教授は一通の手紙を受け...