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1169話

盈莉は商売の手腕に長けており、茶行の開店以来、とても順調だった。初月から八万元の利益を上げたほどだ。

張明はその月に彼女に一万六千元の給料を支払った。盈莉は嬉しさのあまり笑みが絶えなかった。

これは張明にも自信を与えた。この道は将来有望な道だと。将来たとえ高官になれなくとも、富豪になる努力はしようと。茶行の経営は腕試しに過ぎない。今後はチャンスがあれば、もっと大きな事業に挑戦するつもりだ。

この茶行のビジネスモデルは、茶葉の卸売と小売、そして茶楼の経営を組み合わせたものだった。盈莉は二十人ほどを雇い、自らは経営者となった。両方の店にそれぞれ副支配人を配置し、彼女自身は両店を巡回して監督する役目...