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1154話

張明は二つの方案を提示した。一つ目は、贈り物を持ってきた全ての人物のリストを公表し、然るべき処分を下すというもの。贈賄金額が五万元以上の場合は司法部門に引き渡すとしていた。

二つ目の方案は、期限を設けて贈賄者に鐘越と張明のところで反省させるというもの。自主的に反省した者は、贈り物と金銭を返還すれば、ひとまず処理も調整もしないとした。反省に来ない者は、紀律委員会の処理に委ねるとした。

馬昆は第一案を主張した。およそ紀律委員会の人間は古代の厳吏のような気質があり、いつも事を大きく仕立て上げたがる傾向にあった。

鐘越は第二案を主張した。彼女はこのような処理をすることで、当事者に改める機会を与え、幹部...