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1129話

しかしこういう人たちが、当初は私の高い評価を勝ち取っていたんだ。それに、私が非常に信頼していた幹部が裏で足を引っ張っていたなんて、彼を抜擢した時は本当に目が見えていなかったとしか思えない。私は人を見る目が欠けているタイプだと感じてしまう」

陳明理は言った。「そんなに自分を卑下することはないよ。君が直面している問題は多くの人が共通して抱える問題だ。私自身も少なからずそういう状況に遭遇してきた。最も心を痛めたのは夏民という副市長のことだ。彼は私が一から育て上げた人間で、いつも質素で清廉潔白、正直で優しい印象だった。例えば、他人から贈られた数百万もの贈り物を自ら進んで上納したし、彼の妻は寝たきりだ...