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1110話

「なんてバカなの!相手が銃を向けてきてるのに、あなたは突っ込んでいくなんて、命知らずね!」

「君のためなら、火の中、水の中、何処へでも行くさ」と張明は笑いながら言った。

普段なら、張明がこんなことを言えば、鐘越はきっと「口が上手いね」と言っただろう。しかし今日の張明の行動を見て、鐘越はそれが決して嘘ではないと信じていた。「張明、今日のあなたには本当に感動したわ!こんなに勇敢だなんて思わなかった!」

「君だって素晴らしかったじゃないか!葛明が俺に銃を向けた時、君も彼に自分だけを狙えって言ったんだろう?正直、僕も君に感動したよ!」と張明は言った。

苦難の時こそ真心が見える。場所さえ適切であれば、二...